愛とは決して○○しないこと
私鉄線で2つ目で降りる。

駅近くのマンション。
智也のポストをみたらチラシがたくさん入っていた。

「岡安くん、チラシが多いから手紙は管理人さんに預けるわ」

「そうだなぁ…。彼は海外出張みたいだな」

「うん。」
みどりは管理人さんに手紙を預けた。
管理人さんは智也の部屋のドアポストに入れてくれると言ってくれた。
管理人さんにお礼をして岡安くんとマンションを出てきた。

「ふぅ〜」

「直接彼と話さなくても大丈夫?」

「うん。メールの返事もないって事だしね。」

2人はそのまま帰宅するのにまた駅へ向かった。

「あのさ〜。こんな時に言う女心がわかってない俺を許して欲しいんだけど〜」

「何?」

「《ヘンテコ神様》にお礼がしたいから…
明日、食事に行かないか?」

「食事? ああ!岡安くん。
企画採用おめでとう!! 
うん。今日でも明日でも暇だから大丈夫よ」

「本当? じゃあこれから行こうか」

「うん。あ、それと東川くんと舞の電気圧力鍋も今日買って新しい住所もこの前聞いてるから日にち指定で買わない?」

「そうだなぁ、そうしよう」
雄太はみどりが少しでも気が紛れればいいと思って食事を提案した。

俺の準備は万端だ。
みどりの気持ちを考えたら明日がいいかなぁと思ったが、元気に東川たちの電気圧力鍋を買いに行こうと言ってるし…
大丈夫なのかなぁ…
家電量販店で様子をみて決めよう。
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