愛とは決して○○しないこと
ジェットコースターのように
私が泣き止むまで隣りで背中をさすってくれた岡安くん。
「ありがとう。もう大丈夫。」
「うん。あとさ、2人の時はみどりって呼んでいい?」
「うん。じゃあ私は雄太くんって呼ぼうかな?」
「ダメ! 雄太って呼び捨てにしてよ」
「う〜ん。わかった雄太ネ」
ニコニコした雄太。
「それから、家族の事を教えて欲しいなあ」
「私の家族は父は地元の役場に勤めていて、
母は専業主婦。妹は地元の銀行勤務。
この秋に結婚するの。雄太は?」
「うちさ、不動産会社してて父さんは社長
母さんは専業主婦。
すぐ下の弟は公認会計士の事務所勤務。
末の弟は大学生」
「え?不動産会社を経営してるの?」
「うん。それでさ〜……」
「ん?言いにくい事?」
「うん……。俺30歳になったら親父の会社に入るんだ。」
「じゃあ今のウチの会社は修行?って事なの?」
「まぁ、そんな感じかなぁ」
「でも業種も違うし大変だね。」
「まぁ…それでこの会社で働きながら親父の会社の勉強もしてるんだよ。」
「え〜!今の部署だって大変なのに?」
「うん。親父の考えがあるみたいだけど…
そこまではまだ教えてもらってないけどな。
みどり〜俺の結婚計画を話してもいい?」
「うん」