愛とは決して○○しないこと
智也には結婚はまだしない!って言われた私を、
岡安くんはすぐにでも結婚したいと言ってくれて嬉しかった。

しかも婚約指輪まで用意していたのにはビックリ!

彼から【愛とは決して後悔しないこと】と言われた時、私が一番欲しかった言葉を言ってもらえたのは本当に感動した。
この言葉で彼はどんな私だろうと包み込んで愛する覚悟なんだと思った。

今も隣りの席でジェットコースター計画や私を専業主婦になってもらう事に対して190センチもある体を小さくして申し訳なさそうに私を見ていた。

「ねぇ、今、私の実家に電話して都合聞いてみるね!」

ウンウンと頷いている雄太。

〜…〜…
「はい。上条です。」

「あ、お母さん?」

「あら珍しい。みどりどうしたの?」

「あのね私、プロポーズされて…」

「ええ〜〜!おめでとう!みどり!!」と叫ぶ母の声を聞こえた雄太はニコニコ。

「お母さん、それで〜
明日か来週の土日どちらかで挨拶したいと思ってるんだけど、お父さんとか都合どうかなぁ」

「ちょっと待って!お父さん〜〜みどりがプロポーズされたんだって!挨拶の都合を聞かれたんだけど〜明日か来週どっち?」

「オイ!電話代われ!もしもし!みどり本当か?」

「うん。本当よ。今隣りにいるから代わろうか?」

「ああ。」

「雄太、ウチのお父さん」

「もしもし。みどりさんのお父さんでしょうか。
初めまして。
私、みどりさんと同じ会社の同期の岡安 雄太と申します。
この度、みどりさんにプロポーズいたしまして、受けてもらいまして、ご家族の皆様にご挨拶をさせていただきたいのですが、ご都合をお伺い致したくお電話致しました。」

「はい、明日の日曜日か、来週の土曜日か日曜日と思っておりました。はい、はい。
では明日の11時に伺います。
どうぞ宜しくお願い致します。
はい。では失礼致します。」ピッ!

「はぁ〜めっちゃ緊張した〜。
明日の11時に伺う事になったよ」

「うん。」

「お土産はこのホテルの焼き菓子を買おうか?
それとも…有名どら焼き?羊羹か?」

「ジェットコースター計画があるから〜私がホテルの焼き菓子にして、雄太はどら焼きにしよう!
その方がウチの家族の印象がバッチリだと思うよ」

「ヨシ!デパ地下の虎○でどら焼きと羊羹を買いに行こう!」
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