愛とは決して○○しないこと
実家
翌日、新幹線でみどりの実家へやってきた。
駅からタクシーで15分程の住宅地。
♪ピンポン
「は〜い」ガチャ
「ただいまお母さん。」
「待ってたわよ。さぁ上がって」
「初めまして、岡安雄太と申します。
本日はありがとうございます」
「はい、ご丁寧にありがとうございます。
みどりの母です。
岡安さん、どうぞ上がって下さい。
みどり、和室にご案内してね。お父さん〜」とリビングへ行く母。
「うん。雄太どうぞ」
「ありがとう。緊張してきた〜」
「ふふふ。大丈夫よ」
和室へ入り、コートを脱いで座布団に座る。
お父さんが入ってきた。
雄太がすかさず、座布団を外しお父さんへ挨拶をした。
さすがエリートサラリーマンだと思った。
「さぁ、岡安くんも座布団に座って下さい。」
「お父さん、みなさんで召し上がって下さい。」
「あ、私からも一流のホテルの焼き菓子だよ」
「2人ともありがとう。今母さんがお茶を持ってくるから母さんが来てから話しをしよう」
「はい」