愛とは決して○○しないこと
「雄太ならどんな親だって安心して許してくれるわよ。
雄太のご両親には、昨日の夜とか電話したの?」
「うん。先ずはみどりのご両親のお許しをいただくのが筋だ! 何がなんでも頑張ってこいって親父に言われた。」
「ジェットコースター計画は?」
「まだ言ってないんだ。みどりのご両親のお許しが無いのにウチの親には言えないからさ。」
「じゃあ、ご両親にも心配なさってると思うから
許してもらった報告してあげて」
「うん。今、ウチに電話してみるな」
〜…〜…
「もしもし、母さん?」
「うん、今駅前にいる。ああ。お許しをいただいたよ。うん、これからすぐに戻る予定。
え! ちょっと待って、
みどり、戻ったらすぐにウチへ来いって言ってるんだけど、大丈夫?」
「うん。大丈夫よ」
「もしもし、うんじゃあ真っ直ぐウチ行くね。
多分…18時頃には行ける。うん。はい。じゃあ」ピッ!
「何かさ、ウチにとって初めてのお嫁さんだろ?
早く会いたいみたいでさ〜ゴメンな。」
「私と会ってから反対されたらどうしよう。」
「まずそれは無い!逆に母さんが抱きつくかもなぁ〜」
「どうして?」
「母さんは女の子が欲しかったみたいでさ、末の弟は赤ちゃんのころなんかピンクのベビー服着せられてて、父さんに止められて青いのになったけど…」
「じゃあ、女の子の孫ができたら喜んでくれるね」
「ああ。でもその前にみどりのウェディングドレスに大興奮して暴走しそうで怖い」
「ふふふ。じゃあたくさんお土産も買って行こう」
「ああ。日本酒は親父に買ってみどりから渡せば良いと思う」
「うん。わかった」
お土産をたくさん買い込んで、新幹線に乗った。