愛とは決して○○しないこと

更に加速する


腕組みをして目を瞑り、考えているお父さん。

「ねぇ、お父さん…2人の結婚を叶えてあげて…」

「ああ、6月はみどりさんもそうだと思うが決算がある。
6月の結婚をゴールデンウィークにする!」

「「「え〜!!」」」

「雄太。ゴールデンウィークの始めにみどりさんのお宅へ略式で申し訳ないが結納をする。
沖縄のホテルを予約するのは無理だと思うから、
ゴールデンウィークに家族だけでクルーズウェディングはどうだ?
クルーズ船なら…聞いてみないとわからないが…手配できるかもしれん」

「クルーズウェディング…」

「ああ。人前結婚式になるがな。
どうかな?みどりさん。
そうすれば明日からでもみどりさんのお母さんとウチの母さんでドレスや雄太のタキシードも予約しやすいと思ったんだが…」

「さすがお父さん!!」とお母さんはお父さんに抱きついた。

「だが…みどりさん、お友達や会社の同僚を呼べないからその辺は大丈夫かい?」

「披露宴パーティーは9月の大阪へ戻る時にしてもいいと思うし〜どう?みどり。」

「ハイ。確かに6月の決算後の株主総会などの資料作成で6月はてんてこ舞いなので…
その方が私も助かります。」

「みどり、6月末の退職はキツイ?
7月の途中まで勤務して有給消化する?
それとも5月末に退職する?」

「そうだなぁ…。
5月末で退職してその後は有給消化…
5月末に退職でも、今なら退職願を出せば間に合うよね。」

「ああ。それに引っ越ししてゴールデンウィークもあるから出勤も2週間くらい?
その後、引っ越しの片付けとか…大阪へいく準備とかゆっくり出来るけど…」
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