愛とは決して○○しないこと
エレベーターで5階へ。
「あ、5階はウチだけなんだ」
「え?」
「さぁ、どうぞ〜」とドアを開けたら、広々とした玄関。
スリッパを出してもらってリビングへ。
「え〜何ココ。リビングは何畳あるの?」
「確か…25だったかなぁ…部屋はコッチが寝室で〜」
「雄太、ココの間取りって何LDKなの?」
「6LDKだな。寝室にはウォーキングクローゼットがあるから収納もあるよ。
こっちは洋間が3部屋で、ココは小さな書斎部屋で、リビングの横に和室もある。
お風呂と洗面所はコッチ。トイレはココね。」
「はぁ〜。私、2LDKくらいを想像してたから…」
「ハハ。1階と2階は1DKで、3階と4階は2LDKの部屋で、今は満室」
「すごいね。」
「すごくはない。親や祖父からいただいたものだし。
俺が稼いで建てたわけじゃないし、そのうち古くなれば、修繕なんかも出てくるし…」
「そうなんだ。」
「キッチンも結構揃ってると思う。」
「大阪のマンションは?」
「ああ、会社の借り上げマンションで、1Kの部屋だよ。
会社が家電とベッドはリースで揃えてくれてるし、狭いからあまりココから持って行ってないかな」
「へぇ。ウチの会社ってすごい手厚いんだね」
「まぁね。あ、みどりの鍵持ってくるから待ってて」
「うん。」リビングのソファーに座って待ってると
「ハイこれ。両親もココの鍵は持ってないからな。」
「うん。ありがとう。」
「今度、お揃いのキーケースも買いに行こうな。
あ! みどり。結婚指輪も買わなきゃ!」
「あ〜そうだね。雄太!東川くんに電話しなきゃ!」
「ヤベェ〜すぐかけるな」と言ってスピーカー通話にした雄太。