愛とは決して○○しないこと
「俺も休みだし、おまかせパックだから全部女性スタッフが梱包と荷出しもするしって…ゴメン」

「じゃあ、私は指示するだけでいいの?」

「うん。要らないものに付箋しとけばいいらしくて…」

「うん。わかった。
明日とあさって休みの申請してOKだったし、
スタッフさんに見られたくない物は明日雄太のマンションに持って行くね。」

「うん。ゴメン。本当にゴメンな」

「ふふふ。大丈夫。
実はここの家電は大学入学から使ってるからほとんど捨てようと思ってるの。

洋服も古いものは捨てるし荷物は少ないと思う。
ベッドも実家から持ってきた物で古いから捨てる。
トイレのマットとかほとんど捨てるものばかりだな」

「じゃあ、洋服とキッチンの細々した物、このTVとかカラーボックスと布団はどうする?」

「TVも捨てる。カラーボックスはクローゼットの中で使おうかな?このちゃぶ台も一応持ってく。
ラグは去年の秋に買ったからあの洋室に置いてもいいかな。
お布団もそろそろ新しくしようと思ってたから敷布団と掛け布団は捨てて、タオルケットと毛布は持ってく。
そう考えると本当に持って行くものが少ないから業者さんが要らないかも…」

「じゃあ、スタッフさんにゴミを捨てるの手伝ってもらおうよ。」

「そっかあ。そうだね。
でもお父さんも仕事が早いね!
さすが社長さん。」

「まあ不動産屋にとって、引っ越し業者は取引先だしな。
せっかちなんだよ昔っから。
最後の軽い掃除もしてくれるパックにしたらしいから、本当に指示するだけみたいだよ」

「ありがたいなぁ。
本当に頼ってばかりですみませんが、ありがとう。気持ちがラクになった。
引っ越しどうしようって悩んでたから…」

「みどりの気持ちがラクになったなら良かった!」

「じゃあ、明日みどりはこの部屋の要らないものに付箋か貼り紙して、洋服も要らないものはよけておく。
じゃあ、明日から雄太のマンションで暮らしてもいい?」

「うん!もちろん! 
ヤッタ〜親父に感謝だわ〜。みどり、ありがとう」チュ!
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