闇が渦巻く世界の果てで
大学1年生になってからのある日、自分はできた友達2人に思いっきって聞いてみることにした。
「ねぇ、もし歳を取らない人間がいたらどう思う?」
僕のその問いに2人を笑いながら答える。
「おいどうしたんだよ尋‼︎そんな人間いないに決まってんだろ‼︎」
「いたらいたで気持ち悪いよな」
"気持ち悪い"
その言葉が胸に刺さる。
(そっか、僕は気持ち悪いに分類されるのか)
気づいた時には、大学に退学届を出していた。なぜ自分がこうなったのかはわからなかった。ただ、このまま大学にいるのも、僕に向けてではないが、気持ち悪いと言ってきた2人と一緒にいるのも気が向かなかった。
きっと自分が歳を取らなくなったのは、神様がくれたチャンスだ。ゆかを取り戻す為の。僕はそう考え、部屋に飾ってある一枚の写真を触る。ゆかとツーショットの写真。絶対に、僕が助け出さないと。
そう思ってたから、あの人と出会ったのは奇跡だと思っている。
「君、魔力を持ってるね」
そこには人が立っていた。綺麗にセットされた緑がかかった髪に、どこかで見たことがある青色の目の、高校生、大学生くらいの若い男だった。突然そんなことを言うなど、側から聞いたらただの不審者だ。ただ、僕はなぜかその言葉を発した人物から逃げもせず見つめている。
「魔力…?」
僕の問いに、男は笑顔を浮かべた。
「そうだ。魔力だよ。君最近、歳を取らなくなったんじゃないのかい?」
僕はその言葉に固まった。なぜか彼は、僕の秘密を知っている。
「レン、トール、ユーリ」
そして男が発した名前に反応する。ゆかを拐った、僕達をあの恐怖のゲームに巻き込んだ、張本人達の名前だった。
「俺と一緒に来い。必ずあいつらを倒す」
僕は男のその誘いに、躊躇いもなく頷いていた……
「ねぇ、もし歳を取らない人間がいたらどう思う?」
僕のその問いに2人を笑いながら答える。
「おいどうしたんだよ尋‼︎そんな人間いないに決まってんだろ‼︎」
「いたらいたで気持ち悪いよな」
"気持ち悪い"
その言葉が胸に刺さる。
(そっか、僕は気持ち悪いに分類されるのか)
気づいた時には、大学に退学届を出していた。なぜ自分がこうなったのかはわからなかった。ただ、このまま大学にいるのも、僕に向けてではないが、気持ち悪いと言ってきた2人と一緒にいるのも気が向かなかった。
きっと自分が歳を取らなくなったのは、神様がくれたチャンスだ。ゆかを取り戻す為の。僕はそう考え、部屋に飾ってある一枚の写真を触る。ゆかとツーショットの写真。絶対に、僕が助け出さないと。
そう思ってたから、あの人と出会ったのは奇跡だと思っている。
「君、魔力を持ってるね」
そこには人が立っていた。綺麗にセットされた緑がかかった髪に、どこかで見たことがある青色の目の、高校生、大学生くらいの若い男だった。突然そんなことを言うなど、側から聞いたらただの不審者だ。ただ、僕はなぜかその言葉を発した人物から逃げもせず見つめている。
「魔力…?」
僕の問いに、男は笑顔を浮かべた。
「そうだ。魔力だよ。君最近、歳を取らなくなったんじゃないのかい?」
僕はその言葉に固まった。なぜか彼は、僕の秘密を知っている。
「レン、トール、ユーリ」
そして男が発した名前に反応する。ゆかを拐った、僕達をあの恐怖のゲームに巻き込んだ、張本人達の名前だった。
「俺と一緒に来い。必ずあいつらを倒す」
僕は男のその誘いに、躊躇いもなく頷いていた……