闇が渦巻く世界の果てで
そこから僕は、自分の魔力を最大限に研究して、使って、一つの世界を作り出した。
地球なんかとは全然違う、全く別の世界を。
僕の理想の形を、妄想で見た形を表現して作った、見たことないような形のお城。
なんとなくの妄想で作った町。
これが、僕の世界だ。
そこから俺は、沢山の同じ魔力持ちを集めた。
全員、俺と似たような境遇で、悲しんできた人達だった。
そんな時、一際力が大きい俺と同い年くらいの男を見つけた。
「ねぇ君、その力活かしてみたいと思わない?」
不思議そうに俺を見てから、静かに頷いた彼に、俺は【レン】という名前をつけた。
たまに俺のやることに反対してくることがあったが、そのたびに力の差を見せつけて押さえつけた。
気づけば、レンが国王という座も安定していき、ストライア王国という名前もつき、王族はもう1人増えた。