闇が渦巻く世界の果てで
快斗さんが帰ってきたのは、思っていた以上に早く、およそ1時間後だった。

「随分と早いですね…」

「ん?あぁまぁ簡単なことだからな」

快斗さんはそう言うと、僕に制服やらその他諸々渡してくる。

「明日から行け」

……急すぎないか?2日後ぐらいかと思っていたが予想以上に早いらしい。

「とりあえずその制服着てみろ。サイズが合わなかったら直してもらう必要があるからな」

快斗さんに言われた通り、制服を着る。不思議な気分だった。一度大学に行った自分が、また高校の制服を着るなんて、想像もしていなかった。

「お前…予想以上に似合うな。これじゃあ女子達がキャアキャア騒ぐだろうな」

快斗さんはそう言って笑うと、僕の頭を撫でる。

「ま、頑張ってこい」

快斗さんの温かいその言葉に、僕ははにかみながら笑った。

「はい」

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