片想い
友達からは、あんなやつのどこがいいのか、と散々言われた。
だって、君は、第一印象怖すぎるし、口が悪いからね。
でもね、第一印象が悪いのは、目つきが怖く見えるから。
口が悪いのは、思ったことを素直に隠さずに言うから。
私は、そういうところも含めて君のことを好きになった。
君はきっと私のこと好きじゃないけど、それでもこのまま、お別れするのは、嫌だから、君にちゃんと想いを伝えます。
今日は、卒業式で、君とこうして話すのも最後になるかもしれない。
だから、言わせてほしい。
「君のことが好きです。付き合ってください。」
緊張して声が、上ずっていたけど、やっと言えた。
その言葉を聞いた君は、驚いた顔をした。
そして何か後ろに隠してたものを前に出して、わたしにくれた。

私は、それを受け取ったとき、泣きそうだった。
だって、君がくれたのは、花だったから。
しかも3本の薔薇だったから。
ねぇ、私、期待してもいいかな。
うぬぼれてもいいかな。
君が私と同じ気持ちだって。
だって、薔薇の花言葉は…

「あなたを愛しています。」

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