私の気持ちを思い知れ
そんなことしようとは思ってない。

ただひっそりと学校生活を送りながらも、氷室への復讐の機会を窺う。

復讐できれば私の目標は達成なんだから、友達なんてできなくてもいいし、思いでさえいらない。

私は…。お姉ちゃんが死んだあの日から、生を感じられないでいるんだから。
それにしても、こんな簡単に氷室を見つけられるとは思っていなかった。

かなり目立つ存在だから、逆に忘れづらい。


次はどう彼に意識をさせるかだ。

これが結構難しい。

入学する前に、何度もこれをシミュレーションをしたけれども、なかなか上手くいく案が思いつかないのだ。

「わぁ!!!」

考え事をしていた私は、出会い頭に誰かとぶつかった。

「すいません、しっかり前を見てませんでした」

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