私の気持ちを思い知れ
私はあなたのやったことを、絶対やり返してやる。
同じ方法ではなく、それ以上に苦しめてやるんだから。
そう思ったのに、私が口を開けば開くほど動揺を隠せていなかった彼。
気持ちを冷静に保てないでいるくせに、どこか安心した表情。
それは何…?
嘘?
そんなことあるはずがない。
お姉ちゃんのいじめを、先頭を切って実行した人だ。
きっと動揺しているだけだ。
私は氷室がなんと言おうとも、絶対アイツを苦しめてやるんだから。
「智夏?
ねぇ、聞こえてる?智夏」
突然聞こえてくる聞き覚えのある声。
声の主を見てみると、まさしく彼女は私の姉だ。
「お姉ちゃん!久しぶり!
ずっとずっと会いたかったよ」
久しぶりに会えた姉に高ぶる私。
このままの時間がずっと続けばいいと思っていた。