私の気持ちを思い知れ

あれが妙に引っかかる。

普通俺と一緒に出掛けたら、俺への好意を上げてくるはずなのに。

秋月さんはそんな感じが全然ない。

今までの女は、俺が少しでも優しくすれば俺に気になり始めて。

2人っきりで出かければ、すぐに俺を好きになってくれていた。


でも秋月さんはそんな感じではない。

もしかしたら恋愛をしたことが無いのか?

それでも不器用ながら俺に好意を持ってくれるはずなのに。

まぁそんな所も俺は気になるから、じっくりとオトしてみようかな。


「…ってことで、今期生徒会長はこのクラスから、氷室君が当選することになりました。

氷室君、受験生で忙しいけど、君なら出来るだろう。

頑張ってくれ」


終礼中に担任のおじさん先生が、突然話を切り替えた。
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