私の気持ちを思い知れ

回想に浸っていた俺は、急に俺の名前を出されてびっくりした。

だが彼の言葉の後に、クラスからは拍手が送られた。


「さすがだね、蒼真君。

頑張って~」

「去年から生徒会長候補だったもんな~、蒼真。

おまえなら時間が無くっても、生徒会の仕事と勉強は両立できるよな~」

次々とクラスメイトから言われる。

俺はいつも通りクールに、

「当たり前じゃん、これくらい余裕だっつーの」

とでも言っておいた。

正直生徒会長になるのは、仕事が増えて面倒くさい。

でも学校からの人気を上げるには、これくらいしておかないと。

これでまた学校内の女子からもモテモテだぜ。


「氷室君。
今日から時々生徒会の集まりがあるから、生徒会室に寄ってください。

まぁ今日の内容は、生徒会に当選した人同士の自己紹介で終わるだろう。

< 38 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop