私の気持ちを思い知れ
そんな時辛いであろうにお姉ちゃんが、私達家族に元気を取り戻そうとしてくれていた。

時間はかかったけど、お姉ちゃんのお陰でどこにでもある普通の家族に戻れた気がする。

そう。お姉ちゃんのお陰で…。

それなのに、今はお父さんもお姉ちゃんもいない。

どうやってこの先、生きていけばいいのか。




そんなある日。

なんとか私も学校に行き始めた。

辛い。

同級生のあの屈託のない笑顔。

むかついた。

何で私は大切なお姉ちゃんを亡くしたっていうのに、全然幸せになれないのか。

同じ年の子で、兄弟はいるし、両親だっているのに当人は幸せに暮らしている。

こんなの不平等だよ。


私の割と真面目に送っていた学校生活は、あることをしたお蔭で問題のあるものとなっていった。
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