私の気持ちを思い知れ
特定できないほどの人数だから、何か変わったものが無いのか見に行くだけにする。
それに用具室は、体育祭や文化祭でしか使わない物を保管している場所。
俺は不思議に思いながらも、用具室へ向かった。
用具室は校舎の隣の体育館の奥にある。
人目につかない所だ。
夕暮れ時と言うこともあり、辺りは薄暗くなっている。
用具室の前に、鞄が一つ放り投げられているのを見つけた俺は、その場に駆け寄る。
鞄のチャックが開いているせいで、中に入っている教科書やノート、筆箱が外に飛び出している。
それを見てただならぬ雰囲気を感じた。
ノートに書かれている名前を見てみると、そこに書かれていたのは。
”秋月 智夏”の文字。