愛しているから 好きにしろ
そういうと、出て行って、しばらくすると下着を抱えて渡してきた。
「とりあえず、こちらの下着に着替えましょう。サイズは目測ですが恐らく合っていると思います。つけたら一度見せて下さいね。では」
ドアを閉めて出て行ってしまった。
恐ろしいことに、目測の下着サイズはピッタリで、担当者はよかったとにっこり。
その後は、ステキなドレス、ワンピースなどをリカちゃん人形のように次から次と着替えさせられて、鏡でポーズ。
もはや、どれがいいとか言われても、どれも同じに見えてくる。
そして、驚いたのが着心地の良さ。生地がいいってことや、縫製が丁寧だから私が着てきたファストファッションとは全然違う。
とにかく、着替えが多い割には、着心地がよいから疲れないんだよね。
結局、フォーマル、セミフォーマルをそれぞれ十着ぐらいはおいていった。
最後に着たワンピースはそのまま着ていて下さいと言われて、今日着てきた服がしまわれてしまった。
次は、装飾品やその他。
靴は、サイズとメーカーで一番合うモノが決まると、そのメーカーの同じサイズでデザイン違いや色違いを並べられて、装飾品やバックに合わせてチョイスされる。
私はひたすら、ネックレスやイヤリングなどを見せられて、付けたり外したり。
髪を軽くアップにされて、後ろから見てみたり。
あっという間に二十セットくらい見て、つけて、はずして。
いつの間にか、目の前にアクセサリーケースがあり、その中に納められていく。