愛しているから 好きにしろ
第一章 大学編
隣人と同級生
今日から三年生。
キャンパスも都心部に変わった。
実家は埼玉だけど、都内は遠い。都内で就職したお姉ちゃんのマンションが大学から近かった。
同居しようと話していたら、なんとお姉ちゃんが二年研修で仙台に異動へなったので、結局1人で住むことになってしまったのだ。今日から学校。2限からだ。行かなくちゃ。
扉を開けてビックリした!
「いってぇー」
ひゃー、開けたドアの前でしゃがむ男の人がいる。
「すみません、大丈夫ですか?」
振り向き立ち上がって、頭の左側押さえながら、こちらを振り返る。
「いや、こっちも携帯見て立ち止まったから、しょうがない、とりあえず大丈夫だから。」
「怪我なくて、良かったです。」
お互いぎこちなく笑い、2人して、廊下を歩き出す。
来たエレベーターへ一緒に乗りこんだ。
静寂に耐えきれず、階数ボタンをジッと見てる。
「初めて会ったけど、この階に住んでた?俺、会ったことないよね?」
「そうですね。私は最近越して来ました。」
「そう。まあ、これからもよろしく。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」