愛しているから 好きにしろ

ふたりの始まり

 
 翌日から……。

 私達は恋人同士になった。


 詩乃には……。全部話した。

 そして、心配していた晴人に説明もしてくれた。


 自分で話せなかった。

 晴人とは、しばらく顔を合わせることが出来ず、お互い辛い毎日だった。


 嫌いになったわけではないし、友人に戻ろうと提案したのも自分なのに。

 ごめんなさい。時間が必要です。


 そして、先輩が……。

 とにかく一緒にいようとする。


 就活してないし。御曹司とか噂聞いて。

 おじいさんに会ったことあるからそんなに驚かなかった。

 「頼むからそれが理由で別れるとかなし、な。」

 おびえた顔して私に言う。


 よっぽど、御曹司って嫌われるのかな?

 えー?漫画とかでは、御曹司ってモテモテだったと思うけど?

 どうして、私はそれが理由で離れると思ってるのかな?

 まあ確かに、私は普通の人のほうがいいけど。

 最近は、バイト帰りに彼の家に泊まったり。

 週末は私の家に泊まりに来たり。

 つまり、夜も一緒のことが多くなった。

 恥ずかしい。詩乃にもからかわれた。

 そう言う詩乃だって、同棲みたくなってるじゃん。


 
 

 

 
 

 

 
 
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