乳がん一年生
治療としては、EC療法というものを4回、PTX療法というものを4回、これを2週間おきに実施するので全部で16週間(=4か月)という形で行うことになりました。
点滴の翌日から3日目までに白血球の動きを促す注射のためにも再び通院が必要になる形となり、「すぐ予約入れておきますね」と、私が説明を聞くそばでDAさんが点滴の予約を入れてくれていました。

10時頃に病院へ行き、終わったときには13時過ぎ。
母と「疲れたねぇ」と言いながら、久々に外食(うどん)して家へと帰りました。
帰ってからまずしたことは、美容師さんへの連絡です。
親戚が美容師ということもあり、人生その人にしか髪を切ってもらったことのない私。
当然ウィッグのことも彼女に相談しようと決めていたので早速電話をかけました。
乳がんの手術をしたことなども話してはいなかったので最初は言葉を無くしていましたが、脱毛が始まった後の散髪だったり、ウィッグのカットだったりはいつでもしてくれるということで電話を切ると、それから数分後には『このサイトで買ったらいいよ』とおススメのサイトのURLを送ってくれました。
何日間か妹にも一緒にサイトを閲覧してもらい、自分に合いそうなウィッグとお手入れグッズを購入しました。
最初はロングとかでもいいかなあなんて思っていたのですが、基本がショートのため、結局はいつもと同じくらいのショートヘアのウィッグを選択しました。

治療方針が決定した次の週、今回の化学療法についての薬剤師さんと看護師さんの説明がありました。
まずは薬剤師さんから今回の治療に使うお薬についての効果や副作用を30分かけてしっかりと説明を受けた後、看護師さんにバトンタッチ。
治療のときの注意事項などがまとめられたDVDを10分程度視聴した後、いくつか口頭でのお話を受けました。
お薬の関係で自分で運転をしてはいけないときがあったりするので、家族に協力してもらわないといけないことが多々あるなと感じました。
そして副作用で説明を受けた神経障害と、発毛がちゃんとされないことがあるということ、あと肌のくすみなどが出るといったことに関してが、説明を聞いたときに怖いなあ、嫌だなあと思いました。
ともかく、未知のことへの挑戦にドギマギしながらも、長い治療の幕が開けたのです。

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