囚われのシンデレラーafter storyー


「今、ここにいるのは誰だ?」
「え……? だ、だって、あの写真もここにいる佳孝さんも、同一人物ですよ……?」

きつく手首を掴まれて押さえつけられている。

「あずさも、やっぱり若い男がいいのか? ここにいるおじさんより?」
「え……」

まさか――。

「過去の自分にやきもち焼いてるの?」
「久しぶりに会えたのに、そんな目を他に向けやがって」
「他……って――んっ」

少し強引で荒っぽいキスで言葉を封じられ。

そのまま、その手に意地悪に溶かされて。

結局、気付けば何度も「好き」と言わされていた。



「……あの、佳孝さん」
「何だ?」

ベッドの上で、抱きしめられている胸の中で、おそるおそる聞いてみる。

「さっきのアルバム、スマホのカメラで撮って保存してもいい……?」
「え――?」

甘い声が途端に鋭くなる。

「だ、だめ、ですか?」
「ダメだ」

一蹴されてしまう。

仕方ない。あとで、佳孝さんが眠った後にこっそり撮ってしまおう。

「――それより、今度はあずさのアルバムを見よう。楽しみだな。早く見せてくれ」

う――。

あんな高レベルのものを見せられた後に自分のものを見せるのは、かなりキツイ。

「ほら、早く」
「……はい」

にこにこした佳孝さんに仕方なく従う。





1.佳孝さんの卒業アルバムが見たい

【おわり】


すみません……汗
ホント、くだらないやり取りで(苦笑)

こんな感じでよろしければ、次、佳孝編もお付き合いくださいませ💦


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