囚われのシンデレラーafter storyー
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「――佳孝さん」
くたりと白いシーツに身体を投げ出すあずさの髪を撫でる。
「もう、身体、力入りません」
「ごめんな。あまりにあずさが可愛くて。歯止めがきかなかった」
呼吸のたびに上下する身体が、赤く染まっている。
激しく貪ったあとは、いやというほどに優しく労わりたくなる。
その背中に唇を寄せて、囁いた。
「……可愛い」
「可愛いって、言い過ぎ」
「可愛い」
「だから……っ」
枕に顔を埋めていたあずさが、顔を上げた。
そのどこか抗議するような視線に、笑いかける。
「可愛いよ。誰が何と言おうと、俺は、一生、あずさに『可愛い』と言い続ける」
”可愛い”
なんて言葉を何度も吐く男は、胡散臭い?
言葉に重みがなくなる?
誰がどう思おうと、関係ない。
あずさは可愛い。
何が悪い。
もう一度言う。
俺のあずさは、最高に可愛い!
「よしたかさん!」
「今の俺に何を言っても無駄だ」
だって、あずさの可愛さでぶっ壊れているからな。
2.あずさの可愛さは俺を崩壊させる
【おわり】
……最後の最後に崩壊気味の佳孝さんで、失礼いたしました🙇♀️
最後に、結婚後の二人をほんの少しお送りします。
斎藤の行末、あんまり描けてなくてすみません💦
時が経てばきっと……姿を表せると思います(苦笑)