告白したら「誰?」って言われました〜本当は私のこと知ってたなんて聞いてません!〜
放課後。

下駄箱で靴を履き替えていると、いつも通り桐ヶ谷が近づいてきた。



「華月さん、一緒に帰ろ〜」



「いや、一緒に帰りはしないんだけど。聞きたいことがあって!」



「一緒に帰ってくれたら聞くよ」



ちっ、こいつ交渉うまいな。



「分かった・・・」



私は頬を膨らませながら答えた。



「華月さん、可愛い」



「何か言った?」



「ううん」



うん、きっとロクなこと言ってないな。

私は確信した。
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