私だけを溺愛して、生徒会長様
だって、これまで、一度も話したこともない。
私が一方的に柚羽先輩を見てきただけ…
「あるの、俺はゆずが好きなの。それじゃあダメ?」
ゆずって言われてしまった!!
めちゃくちゃうれしい!!!ではなく!
「ダメでは…ないですけど…」
「…理由はいつかね、ゆずも俺のこと好き?」
「…それはもちろん!でも……私なんかが、柚羽先輩と付き合うというのが…」
「…何言ってんの?ゆずなんかって何?俺ゆずじゃなくちゃダメだから、じゃあ俺もう行かなきゃじゃーね、俺の彼女」
チュッ
「へっ」
そんなことを言って、…そんなことをして、
先輩は去っていった……
「うぅ…なにあれ!特大ファンサだよ…!!」