竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
①私が娼婦のような卑猥な格好をして突然現れ、竜王様を誘惑。
②竜王様が私を「王宮で預かる」と言って、自分の側に置くことにした。
③その後、二人はキス。誘惑成功!
こんなの竜王様のお手つきになったと考えるのも当然だわ! むしろ私が積極的に誘惑して大成功! と喜んでいると思われても仕方がない。
「違います! あれは口づけではなく、治療です! 押さえられた時に舌を切ってしまって、それで竜王様が治療をするとおっしゃって無理やり……ゴホゴホッ」
一気に説明したから、興奮して咳き込んでしまった。側に控えていたリディアさんが背中をさすってくれ、アビゲイル様も心配そうに立ち上がる。それでもなんとか呼吸を整えていると、目の前の彼女は「そうだったのですね……」と言ってうなづいていた。どうやら納得してくれたみたいだ。