竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
26 思いがけない展開
「次は二つ目の依頼だな。どうだ? 疲れてないか?」
「だ、大丈夫です! さっき美味しいランチをキークリーさんにご馳走してもらいましたから。た、体調は万全です!」
「フッ、そうか。それにしても、さっきの問題解決は見事だったな」
「そ、そそ、そうですか?」
(近い! 竜王様、顔が近い!)
「どうした? 褒められたから、そんなに顔を赤くしてるのか?」
「そ、そうです、ね」
次の依頼主のもとに移動中、竜車の中で私と竜王様は、なぜか隣り合って座っていた。王宮から出る時は私の隣はリディアさんで、竜王様とは向かい合っていたはずなのに。なぜか今は隣りに座っている。
(しかも距離が近い!)