竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
「は? え? お妃候補……? ぶち壊し……? も、もしかして昨日のパーティは、そのような大事な場だったのですか!」
「そうだよ。知らなかったのかい?」
知らなかった! だって気づいたらあの場に移動してただけで、私が選んだわけじゃない。たしかに何かのパーティーだとは思ったけど、そんな重要な時だったなんて……。
初めて聞く事実に、みるみる血の気が引いていく。しかし嫌な話はここで終わらなかった。