婚約破棄寸前の令嬢は、死んだ後に呼び戻される
「サラ様! エドワード様がこちらにいらしております!」
「えっ!?」
「サラ開けてくれ!」
「ええ!! もうそこにいらっしゃるのですか!?」
ど、どうしよう! エドワード様だって魔術がわかるのですから、魔方陣と魔石を隠さなきゃ! ああ! その前に手紙も!
慌てた私は魔法陣の上にポンと魔石を置き、まとめてくるくると包むと引き出しに突っ込んだ。その瞬間ゾワリと、背筋に寒気が走る。
「え……?」
ガクリと足の力が抜け、体から魔力がどんどん吸い取られているのを感じる。
「さっきの、魔法陣……」
どうしよう。魔法陣に魔石をのせたままだから、私の魔力が吸い取られているんだ。インクに血を混ぜなきゃ良かった。さっき血がついた手で魔石を触ったから、石が血を吸い込んで私の魔力を吸う呼び水になっているのかも。
なんとか魔石を取り出さなきゃ思っても、力がどんどん抜けていく。バタンと大きな音をたて、私の体は前のめりに倒れた。その音でドアの前のエドワード様が大きな声で叫び始める。
「サラ! サラ! どうしたんだ!? 大きな音がしたし、魔力を使っているのか?」
ほとんど私の魔力を吸い取られたことで声が出せず、助けを求めることもできない。
「えっ!?」
「サラ開けてくれ!」
「ええ!! もうそこにいらっしゃるのですか!?」
ど、どうしよう! エドワード様だって魔術がわかるのですから、魔方陣と魔石を隠さなきゃ! ああ! その前に手紙も!
慌てた私は魔法陣の上にポンと魔石を置き、まとめてくるくると包むと引き出しに突っ込んだ。その瞬間ゾワリと、背筋に寒気が走る。
「え……?」
ガクリと足の力が抜け、体から魔力がどんどん吸い取られているのを感じる。
「さっきの、魔法陣……」
どうしよう。魔法陣に魔石をのせたままだから、私の魔力が吸い取られているんだ。インクに血を混ぜなきゃ良かった。さっき血がついた手で魔石を触ったから、石が血を吸い込んで私の魔力を吸う呼び水になっているのかも。
なんとか魔石を取り出さなきゃ思っても、力がどんどん抜けていく。バタンと大きな音をたて、私の体は前のめりに倒れた。その音でドアの前のエドワード様が大きな声で叫び始める。
「サラ! サラ! どうしたんだ!? 大きな音がしたし、魔力を使っているのか?」
ほとんど私の魔力を吸い取られたことで声が出せず、助けを求めることもできない。