若旦那様の憂鬱

日曜日は…

次の日、
花は目が覚めて、昨日の夜のデートを思い出し、ベッドの中で幸せに浸ってしまう。

夢だったんじゃないかなぁと思うぐらいで、そっと右手の薬指に触れてみる。

そこにはちゃんと、昨日プレゼントされた指輪があってホッとする。

しばらくそれを眺めながら、1人ベッドで微笑んでしまう。

今日は日曜。柊生はお休みだと言っていたから、
花は会いたいなと、思ったけど何も約束していなかった事に今気付く。

はぁー、何で私約束しなかったんだろ…。
ため息を一つ吐く。

好きが加速度を増し、毎日会いたくなって、少しでもいいから顔が見たいと思う。
重症だな…。

時計を見るとまだ、6時半。
ふて寝しようと決め、二度寝する。
< 149 / 336 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop