彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode.1】
隠したって無駄。
会長から彼が実家経由で取引先のお嬢様との見合い話があるらしいと聞いたのだ。
会長は私にどうなっているか聞いてきた。ところが私は全く知らなかった。
おそらく、彼が隠していたんだろう。
「誰に聞いたんだ?会長だな。何も心配はいらない。俺の交際は結婚と同義。相手は俺が選ぶ。その選びに選んだ結果が菜摘お前だ」
「私なんて小さな喫茶店の娘だもの……おうちのためになる取引先のお嬢様にはかなわない。ご両親はそういうお嫁さんを望んでいるっていうことでしょ?」
「ばかばかしい。何言ってるんだ?お前がどこのだれだろうと関係ないんだよ。俺がいいっていうんだからそれでいいんだ。まさか早合点して俺を捨てようとしているのか?それで異動するのか?」
「どうしてそんな風に考えるの?私はあなたのことが好き。だからこうしているんじゃない」
初めて自分から彼に触って、身体をあけ渡した。
深いキスからすぐにからみあった。
彼が欲しいと言うだけその夜は自分をあげた。
いつもと違う彼に、私が出来ることはそんなことしかなかった。
会長から彼が実家経由で取引先のお嬢様との見合い話があるらしいと聞いたのだ。
会長は私にどうなっているか聞いてきた。ところが私は全く知らなかった。
おそらく、彼が隠していたんだろう。
「誰に聞いたんだ?会長だな。何も心配はいらない。俺の交際は結婚と同義。相手は俺が選ぶ。その選びに選んだ結果が菜摘お前だ」
「私なんて小さな喫茶店の娘だもの……おうちのためになる取引先のお嬢様にはかなわない。ご両親はそういうお嫁さんを望んでいるっていうことでしょ?」
「ばかばかしい。何言ってるんだ?お前がどこのだれだろうと関係ないんだよ。俺がいいっていうんだからそれでいいんだ。まさか早合点して俺を捨てようとしているのか?それで異動するのか?」
「どうしてそんな風に考えるの?私はあなたのことが好き。だからこうしているんじゃない」
初めて自分から彼に触って、身体をあけ渡した。
深いキスからすぐにからみあった。
彼が欲しいと言うだけその夜は自分をあげた。
いつもと違う彼に、私が出来ることはそんなことしかなかった。