彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode.1】
決着
あれから、二週間が経った。
結論から言えば、彼の思惑通り、大口の取引が氷室商事との間で決まった。
今朝ほど会長室に呼ばれて、私の今回の異動はなくなったと言われた。
でも、また機会を見て頼むからねと言われた。いずれ私を達也さんの秘書につけると決めているからと念を押された。
彼は知っているのだろうか。
今日は、彼と以前から行きたいと言っていたイタリアンの店で待ち合わせ。
外出先から来るという彼がリザーブしてある席に案内され、入って待った。
すると、花束を持った彼が入ってくる。
「どうしたの急に?花を買ってくれたの?」
「そう。仕事も思うように進んだし、サポートしてくれた菜摘にプレゼントだ。異動もなくなったし万々歳だよ」
赤いバラがかなりの数だ。隣の席に花束をそっと下ろし、彼の方を向く。
思った以上に美味しい料理とワインを頂きながら、久しぶりにゆったりと過ごす。
デザートが出てきて食べ終わると、コーヒーだけになった。
結論から言えば、彼の思惑通り、大口の取引が氷室商事との間で決まった。
今朝ほど会長室に呼ばれて、私の今回の異動はなくなったと言われた。
でも、また機会を見て頼むからねと言われた。いずれ私を達也さんの秘書につけると決めているからと念を押された。
彼は知っているのだろうか。
今日は、彼と以前から行きたいと言っていたイタリアンの店で待ち合わせ。
外出先から来るという彼がリザーブしてある席に案内され、入って待った。
すると、花束を持った彼が入ってくる。
「どうしたの急に?花を買ってくれたの?」
「そう。仕事も思うように進んだし、サポートしてくれた菜摘にプレゼントだ。異動もなくなったし万々歳だよ」
赤いバラがかなりの数だ。隣の席に花束をそっと下ろし、彼の方を向く。
思った以上に美味しい料理とワインを頂きながら、久しぶりにゆったりと過ごす。
デザートが出てきて食べ終わると、コーヒーだけになった。