俺様弁護士は激愛を貫きとおす
「見たとか見ないじゃない。そうしたいからするんだよ優羽。三択だ。ここで啼かされるか、バスルームで啼かされるか、ベッドで啼かされるか、だ」

 全部啼く決定!?
「ちなみにベッドもここから直行だ」

 三択と言いながらも実質一択なような気がするその内容に、優羽はその選択肢を選びとる。
「シャワーは浴びさせてほしいの」
「もちろん構わない」
 ご機嫌になった城ヶ崎は優羽の頬に軽く唇を落とす。

「なあ、いじわるで言ってるんじゃない。本当に心から全部の優羽が欲しいんだ。今、一分も一秒も離れたくない。嫌われて、もう二度と手に入らないかもしれないと思った。それが幻じゃないと信じたいんだ」

 優羽をぎゅっと抱きしめて耳元で囁くひどく熱のこもったその声は、心からのものだということは優羽も信じることができた。

「それは……分かったよ」
「全部が欲しいのも分かった?」
「分かったから」

 城ヶ崎がぎゅうぎゅうしてくるので、ちょっと適当に返事してしまったことを優羽はとても、とーっても後悔することになる。

 それよりも、一緒にシャワーなんてすることが恥ずかしいという気持ちの方に頭が行ってしまっていた。
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