俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 舌を絡め合い唾液を交換しあうような濃厚なキスの合間に、城ヶ崎の手が優羽の身体を辿る。

 肩、背中、脇腹、腰……そしてその手が胸に触れた。ふわりと胸を覆った手は赤く尖っている先を指先でつつく。

「どこもかしこもふわふわで柔らかいのに、ここだけ固くしててすごく可愛い」
 優羽自身はこんなに明るいところでまじまじと城ヶ崎に見られることが恥ずかしくて仕方ないのに、そんな指摘をされて、顔から火が出そうだった。

「そんな恥ずかしいこと、言わないで?」
「恥ずかしい? 褒めてるのにか?」
 優羽を抱き上げて湯船のへりに座らせた城ヶ崎はその胸の先端を舌先でゆっくり転がす。

「んッ……」
 胸の上にその舌の感触を感じて、優羽は背中を震わせた。零れる声が恥ずかしくて、口元を手で抑える。


 そんな優羽も城ヶ崎は見ていた。視線が絡まってそれすら恥ずかしくて優羽はぎゅっと目を閉じる。

「優羽、目を閉じるなよ」
 城ヶ崎の声が聞こえて、頬に手が触れるのを感じる。優羽はそっと目を開けた。
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