俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 甘い命令にくらりとする。

 くちゅくちゅと中を探られている粘着質な音と、快感を掘り起こされるように動く指と優羽を見つめる視線や口調と、その全てが波のように襲ってくる。

 今までにないほど甲高く甘い声を上げて、優羽は達してしまった。
 くったりと城ヶ崎にもたれるときゅっと抱きしめられる。

「ん? イったな?気持ちよかった?」
「ん……」
 こくこくっと頷くだけで優羽は精一杯だ。

「俺の好きにしていい?」
 今まで好きにしていなかったんだろうか?
 ちょっと怖いと思いつつ、それでも城ヶ崎は最後のところでは優羽が本当に嫌がることはしないと分かっているので、こくっと優羽は頷いた。

 好きに……されたいかもしれない。
 ベッドに移ってからは優羽が少しでも反応を返すところには城ヶ崎は執拗なまでに触れる。

「優羽、胸がすげー感じるみたいだな」
 だからさっきから柔く舐められたり甘噛みされたり、指で散々摘まれたりしていたんだと分かる。

 薄暗い部屋の中でも白い肌にぽつっと赤く主張しているのが分かって恥ずかしい。それに城ヶ崎の息が軽くかかるだけでも腰の辺りにしびれのようなものが走るのだ。
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