俺様弁護士は激愛を貫きとおす
「その、当たってて……」
「生理現象だけど、俺のお姫さまが朝から可愛すぎて単なる生理現象ではなくなりかけてるな」

 お姫さまという単語に昨日の話を思い出す。
「恥ずかしい。すぐそうやってからかうんだから」
「からかっているわけじゃないぞ。本気だよ。聞いたんだろう? 優羽はみんなの憧れだったからな」

「それは昂希くんでしょう? いつもみんなに囲まれていて、とても華やかだったもの」
「じゃあ、華やかな俺と憧れの優羽はお似合いだな」
「へらず口ね」

 優羽は黙らせたくて、城ヶ崎の口元をきゅっと指先で摘む。その手を掴まれてゆるりと舐められた。
 今の今までふざけていたくせに急にとろりと濃厚な雰囲気になる。

「幸せになってほしい、だったか? 今が生きてていちばん幸せなんだが」

 本当にその口を閉じてほしい!


 ベッドにいたいとぐずる城ヶ崎の頭を撫でて優羽は起き上がった。
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