俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 朝食のあと、着替えて二人は外に出る。城ヶ崎のマンションから歩いて10分程度のところに駅があり駅ビルはファッションビルになっているのだ。
 二人はビルの中の雑貨屋で足を止める。

「なにがいるかなぁ、歯ブラシ、化粧品、パジャマ?」
「寝巻きはいらないのは昨日証明したよな?」
 それには優羽は反論する。あの心もとない姿でずっと過ごすことは勘弁してほしい!

「部屋着はいるでしょ?」
「シャツでよくないか?」
 なんだか、返す言葉がない。

「あと、冷蔵庫に何もなかったわ。後で少し買って帰りましょう。それだとエプロンとかいるかな?」
「それは買って帰ろう」
 部屋着はないのに、エプロンは買って帰りたいとはどういうことなのだろうか。

 いろいろと雑貨も含めて買い物をして、カフェに入ってひと休みする。
「優羽は何にする?」
「この、限定のフラペチーノかな」
 カフェの新作のフラペチーノをトレイに載せて、優羽はご機嫌だ。

 そんな優羽を見て城ヶ崎も微笑んでいる。
「甘くないのか?」
「甘いし冷たいわよ。でもつい飲んじゃうの」
「ふぅん?」
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