俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 スマートフォンを使ってフラペチーノの写真を1枚撮り、優羽はストローに口をつける。
 その優羽を城ヶ崎が写メに収めていた。

「んっ? なにしてるの?」
「確かに美味そうだな」
 写真を確認した城ヶ崎は満足そうだ。

「それなら一緒に撮りましょ」
「はぁ?」
 絶対嫌がるだろうと思ったけれど、渋々ながらも城ヶ崎はフレームには収まってくれる。

 撮った写真を確認したら、笑顔の優羽と少し照れている城ヶ崎は口元を引き結んでいて、優羽は笑ってしまった。

「もっと笑えばいいのに」
「そんなんしたことないから、笑えない」

 意外な不器用さが逆に微笑ましい。それでも優羽はそんな城ヶ崎がとても愛おしいと思った。
 
 優羽が自分の部屋に帰ったのは日曜日の夜のことだ。
 城ヶ崎は優羽のマンションの下まで車で送ってくれたけれど、それはそれは名残惜しそうだった。

「本当に帰るのか?」
「明日から会社だから」
「まあ、会えなくなるってわけではないが。すぐ会えるんだし。それでも淋しいな」
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