俺様弁護士は激愛を貫きとおす
「分かりますー。本当に吉野先輩は素敵ですからね。柴崎さんにはもったいないくらいでしたから、素敵な彼氏ができてよかったですぅ」
「柴崎?」

 その名前が出て優羽はぎくんとする。
 ほんの微かに城ヶ崎が分からないくらい一瞬だけ無表情になり、その後笑顔になったのを優羽は見た。

(こ……怖いっ)
「藤井さん、それはもう終わったことだから」
「教えてもらえる?」

 それはそれは魅力的な城ヶ崎の笑顔に藤井が逆らえるわけなどなかった。
 
 
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