俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 二人で顔を見合わせて笑って午後の業務が始まったのだった。


 優羽は家に帰り軽く食事を作って食べ、お風呂に入り、ふーっと深く息をつく。

 このマンションに決めたのはお風呂が広かったからだ。内見に行った時はそこまで綺麗ではなかったのだが、大家さんには『女性が入るなら、お風呂や水周りをリフォームしてあげる』と言われた。

 戸惑う優羽に『あなたは綺麗に大事に使ってくれそうだから。それにそろそろ新しくしなければと思っていたしね』と笑ってくれた。
『大事に使わせていただきます!』

 それで、優羽が入居した時には部屋の中は綺麗にリフォームされた状態で入居させてもらったのだ。

 最新の新品のバスルームはとても使い心地が良く、たっぷりお湯を張って入浴剤を入れ、ゆっくりお風呂に入るのが優羽のリラックスタイムでもあった。

 ゆっくりくつろいでから部屋に戻る。
 そこへ着信があった。発信元は城ヶ崎で優羽は慌ててスマートフォンを手にした。

「も、もしもしっ……」
『優羽? なんだ? そんなに慌てて』
「なんか、出なきゃって思って……あの、声を聞きたかったの」
< 155 / 284 >

この作品をシェア

pagetop