俺様弁護士は激愛を貫きとおす
「昂希」
母方の叔父であり、この事務所の所長でもある片桐が城ヶ崎の執務室をひょいっと覗いてきた。
声をかけられ、城ヶ崎は手を止める。
「所長、どうしました?」
「可愛らしい彼女がいるんだって?」
突然の質問に驚いた城ヶ崎の手が完全に止まる。
「まあ……どこで聞いたんです?」
隠してはいないし、むしろ大っぴらにしているのだから、どこから耳に入ってもおかしくないが叔父がこんなことを言い出すことはあまりない。
「今まで浮いた話のない昂希のことだからね、あちこちで噂になれば、珍しいと思うだろう」
かなりの時間集中していて、少し休憩を入れる頃合いでもあった。城ヶ崎は片桐に椅子をすすめ、秘書にコーヒーを頼んだ。
「先日、北山先生とお会いして、甥ごさんは可愛らしい方とお付き合いされていて、仲睦まじげで羨ましいといわれた」
可愛らしいと称される優羽を公の場に連れていったのはあの写真展のときのことだ。
コーヒーを淹れた秘書にありがとうと片桐は笑顔を返す。母とよく似た美貌の持ち主である叔父である。
話に出た北山弁護士は重鎮だし、界隈では割と大手の法律事務所となる『KATAGIRI law office』の所長である叔父とどこかで会ってもおかしくはない。
母方の叔父であり、この事務所の所長でもある片桐が城ヶ崎の執務室をひょいっと覗いてきた。
声をかけられ、城ヶ崎は手を止める。
「所長、どうしました?」
「可愛らしい彼女がいるんだって?」
突然の質問に驚いた城ヶ崎の手が完全に止まる。
「まあ……どこで聞いたんです?」
隠してはいないし、むしろ大っぴらにしているのだから、どこから耳に入ってもおかしくないが叔父がこんなことを言い出すことはあまりない。
「今まで浮いた話のない昂希のことだからね、あちこちで噂になれば、珍しいと思うだろう」
かなりの時間集中していて、少し休憩を入れる頃合いでもあった。城ヶ崎は片桐に椅子をすすめ、秘書にコーヒーを頼んだ。
「先日、北山先生とお会いして、甥ごさんは可愛らしい方とお付き合いされていて、仲睦まじげで羨ましいといわれた」
可愛らしいと称される優羽を公の場に連れていったのはあの写真展のときのことだ。
コーヒーを淹れた秘書にありがとうと片桐は笑顔を返す。母とよく似た美貌の持ち主である叔父である。
話に出た北山弁護士は重鎮だし、界隈では割と大手の法律事務所となる『KATAGIRI law office』の所長である叔父とどこかで会ってもおかしくはない。