俺様弁護士は激愛を貫きとおす
「柴崎さん、お忙しいところ、申し訳ないですね」
「いえ。ちょうど外出から戻ったところだったので」
入口に近い場所で対面となり、どうぞと進められて席に座る。
人事部長の表情からはいい話とも悪い話とも表情は読めないが、特に悪いことの心当たりはなかったので、こんなもんなんだろうと言葉を待つ。
人事部長の手元には何やら分厚いファイルがあった。あれが人事考課のファイルなのだろうかと気になった時、部長が口を開く。
「簡単なヒアリングですので、気を楽にしてくださいね」
柴崎は部長の横に座っている男性に目をやる。
「先にご紹介します。弊社の顧問弁護士の城ヶ崎先生です。今回は立ち会っていただいています。実際にお話しするのは私なので、気にされなくていいです」
「なぜ弁護士が……」
「それはこれからお話することに関わりがあるからです」
これはいい話ではないとさすがに柴崎は察する。柴崎はなにも言うまいと心に決めた。
「いえ。ちょうど外出から戻ったところだったので」
入口に近い場所で対面となり、どうぞと進められて席に座る。
人事部長の表情からはいい話とも悪い話とも表情は読めないが、特に悪いことの心当たりはなかったので、こんなもんなんだろうと言葉を待つ。
人事部長の手元には何やら分厚いファイルがあった。あれが人事考課のファイルなのだろうかと気になった時、部長が口を開く。
「簡単なヒアリングですので、気を楽にしてくださいね」
柴崎は部長の横に座っている男性に目をやる。
「先にご紹介します。弊社の顧問弁護士の城ヶ崎先生です。今回は立ち会っていただいています。実際にお話しするのは私なので、気にされなくていいです」
「なぜ弁護士が……」
「それはこれからお話することに関わりがあるからです」
これはいい話ではないとさすがに柴崎は察する。柴崎はなにも言うまいと心に決めた。