俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 スープの下地になるブイヨンはたくさん作って冷凍しておけば他でも使うことができるものだ。

 ブイヨンができていることを確認して、今日のスープの分は残してあとは小分けにして冷ましておくことにした。

 急に言われた『渡米』という言葉にかなり動揺してしまっていることは自覚していた。

 けどいつもの手順で料理をすることで、少しずつ心が落ち着いていく。

「今すぐ、答えは出ないわね」
 それでも仮に距離が離れてしまったとしても、きっと心が離れることはない。

 自分がどうしたいのか。
 考えた結果を城ヶ崎とまた二人で擦り合わせて、二人で今後のことを考えていこう。

 そう思ったら、またさらに気持ちは落ち着いた。
 
 
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