俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 もう、答えたも一緒なのではないだろうか。

「護ってくれて、ありがとう」
 城ヶ崎は食事の最後の一口を口の中に入れた。そして優羽をじっと見る。
 城ヶ崎の端正な顔に見つめられて優羽は困ってしまう。

「そうだな、俺はさっき我慢させられたしなあ。お礼、と言うならぜひそれを形にしてもらえると嬉しいんだが」

「あの、お金とかはあまりないんだけど」
 お礼を形に、と言われると何か金銭的なものとか、プレゼント的なものだろうかと優羽は焦る。

「そういうものはいらない。俺にとってはもっといいものだよ、優羽」
 なんだかイヤな予感しかしない優羽である。

「洗い物は俺がしておくから優羽はシャワーを浴びてきたら?」
「昂希くん、お礼って?」

 城ヶ崎は優羽に向かって、これ以上はないくらいににっこりと笑った。他の人が見たら一度で恋に落ちそうな見事な笑顔だ。
「優羽、それは寝室でしてもらうお礼だな」

 ──や、やっぱりーっ!!

 追い立てられるように優羽はバスルームに追いやられて、優羽は全身綺麗に洗う。
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