俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 城ヶ崎は少し驚いたような表情を見せ、顔に触れている優羽の手に自分の顔をこすりつけるようにする。

 大型犬のようなその仕草に優羽はぎゅっと胸をつかまれた。

「ああ……そうだな。俺だけに見せてくれ」
 緩く重なった唇が何度もお互いを貪る。官能的で深いキスだ。

 そう、この人になら見せてもいいから……。
 そんな気持ちは今までにないくらいに優羽を昂ぶらせていたかもしれない。

 唇が軽く触れるだけでも、城ヶ崎の指が下着越しに触れただけでも、抵抗できない甘い感覚になってぴくんと身体が揺れてしまう。

「なあ、優羽。二人ならいいんだよな?」
 ──ん?
「え?」
 この恰好の他にまだご希望があるということなのだろうか?

「俺の上に乗ってみて」
 城ヶ崎の上に乗るには、やはり跨がなくてはいけないだろう。この心もとない下着で足を開くのには非常に抵抗があったけれど、優羽も自分で言いだしたことだ。

「わ……かったわ」
 そう返事をした優羽は身体を起こした。入れ替わりのように妙に機嫌のいい城ヶ崎がベッドに横たわる。
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