俺様弁護士は激愛を貫きとおす

「それも嬉しかったですよ。いつもアドバイスして頂く吉野さんに相談して頂けるなんて、すごく自分が成長したような気持ちになりました。頼りにされるのも嬉しいものです！」
「それならいいんだけど」

　その時メッセージアプリが新着を伝える。優羽がタップすると昂希からのメッセージだった。日本時間の今日夜、アメリカでは朝方になるが、早起きするので通話しようというメッセージだった。

　嬉しくてつい、優羽はふわっと笑ってしまう。

　優羽のその表情を見て、藤井が話しかけた。
「あ、本当にラブコールでした？」
「多分今から寝るんじゃないかしら？　後で通話しようって」

　向かいに座っている藤井からは、ふーっと深いため息が聞こえてくる。

「本っ当に愛されていますよね。城ヶ崎先生もあんなにクールな感じなのに、吉野さんには溺甘でびっくりします」

　確かにこんなにお互いが大切な存在に出会えることはそうそうないだろう。

「確かに甘い……かも」
「激甘です。でも愛されてる吉野さんがとても幸せそうなので後輩としてはオッケーです！」