俺様弁護士は激愛を貫きとおす
『あえてプレッシャーをかけているところもあるかもしれない。難しいことにチャレンジするのは燃える。それに優羽、プロポーズは一生に一度のことだろう。俺のこと考えてたまらなくさせたいんだよ』

 ごほっ!
 せ……咳き込んでしまった!
 なんということを言うのだろう。

 優羽はちらっと城ヶ崎を見て言った。
「すごくどきどきさせられてる……」
『優羽、可愛い』

 先程イヤホンを付けたせいか、声が近くて可愛いなんて言われたら優羽の鼓動も一気に大きくなる。

『プライベートな姿にさっきから目が離せない。優羽っていつもきちんとしているから、ラフな姿は家にいる時くらいだろう?』

「そうかな?」
『うん。ギャップがいい』

 普通にパジャマの上にパーカーを着ているだけだ。けど、確かに外に出る時は女性らしい服装が好きなのでパーカーとかデニムとかはあまり着ないかもしれない。

『そのパーカー、前ファスナーだよな。少し下げてみて?』
「別にいいけど」

 下にはパジャマ代わりの長袖Tシャツを着ている。
< 261 / 284 >

この作品をシェア

pagetop