俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 気づいたら、優羽は自分で下着に手を入れて、驚くくらいに濡れてしまっているそこに触れ、しかも中にまで指を入れて達してしまっていた。

 救いだったのは、動画が胸から上だったので、見られていなかったことと、目を開けた時に城ヶ崎の服が乱れていたことだ。

 優羽に指示を与えながら城ヶ崎自身も自分で慰めていたらしい。

『参ったな。我慢出来なかった』
 髪をかきあげて軽くため息をつく城ヶ崎からは零れるように色香が漂っている。

 脱げかけのシャツが有り得ないくらいに色っぽい。ため息をつきながらそれを直す仕草にも優羽は胸を高鳴らせてしまった。

『早く会いたいな』
「そうだね」
 その体温と熱を感じたいとこんなに心から望んだことはなかったかもしれない。


 その数日後に帰国便の連絡があって、優羽は会社で腕時計を見ながら残業をこなす。
 落ち着かない優羽の様子には藤井が気づいた。
「吉野さん、どうしたんです?」

「ん、今日城ヶ崎さんが帰国するんだけど、お迎えに間に合うか気になって……」
< 265 / 284 >

この作品をシェア

pagetop