俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 未知の感覚に堪えきれなくて、みじろぎすると熱く吐息混じりに耳元で囁かれる。
「優羽……いい子にしろ?」
 それは先ほどの言葉だ。いい子にしていたら、リークはしないと言ったのだ。

「ずるいわ」
 感情的になのか、それとも気持ち良すぎたからか分からないけれど、目が潤んで涙がポロッとこぼれる。

「そう。俺はずるい。だから俺のせいだよ。優羽は泣くな。気持ちいいことだけしてあげる」
 その言葉通り、するりと下肢に伸びた指が敏感な一点をゆるゆると擦る。熱い液体が溢れているその場所に指が沈んだ。

「ん……あぁっ……だめっ」
 全部覚えていると言った通り、城ヶ崎は優羽の気持ちいいところにあやまたずに触れる。

 中からの無理矢理にでも押し上げようとする感覚が逆らいがたい。まるで押し出そうとするように噛み締めるようにぎゅうっと城ヶ崎の指を締め付けてしまっていた。

「狭い……」
 ぼそっと聞こえたその声にかあっと顔が熱くなる。
「あまり……そういうことが得意じゃなくて……」

 だからフラれたのだ。
『毎回ガチガチってどうなの?』
 そんなふうに言われて。
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